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組合設立10周年記念事業
「2005 アメリカ研修ツアー」報告
海外研修ツ アー団長 二神 靖夫
この度、組合設立10周年記念事業の一環として「2005アメリカ研修ツアー」を実施いたしました。組合主催の海外研修ツアーは3年ぶりで5回目の開催 となります。
今回の海外研修の主旨である、音響業界の最新機器情報や最新のエンターテイメントビジネスの現況視察、また日頃なかなか出来ない音響業界の仲間の皆様と 親睦を深め音響業界の情報交換の場として、大いに得るものがありました。
研修視察のメインは、世界規模でご活躍の音響メーカーBOSE社・EAW社2社の音響機器の製作工場見学で、メーカー各社の多くの皆様に多大なご協力を いただき今後の機器設定や設備投資の貴重な情報を得る事が出来ました。その他、文化・芸術に携わる我々エンターティメント関連各社にとって、その最先端を ゆくアメリカの大都市ニューヨークを直接肌で感じる絶好の機会となり、ブロードウェイでのミュージカルやショービジネスの鑑賞、日本選手が活躍し今話題の ワールドシリーズの観戦、1日観光としてナイアガラの見学等、多くのオプションも無事消化しスケジュール通り終了致しました。
尚、参加された、潟Tンフォニックス長谷川有氏からの研修日程に沿ったユニークで楽しい「研修レポート」が寄稿されましたのでご紹介致します。
記 念事業「2005アメリカ研修ツアー」壮行会
組合設立10周年記念事業
「2005 アメリカ研修ツアー」レポート
株式会社サンフォニックス 長谷川 有
写真提供 本原 信哉
5月20日
14:00成田空港集合
まずは、名刺交換からスタート。今回の参加者は、二神理事長、JSS石川氏、東放学園松島・和田両氏、舞研(九州)木村・大山両氏、組合経理に関わられ ている二神公認会計士ご夫妻、EAW見学の手筈を整えてくださった音響特機斉藤社長、カナレ電気加藤常務、弊社社長三浦、社長次男隆晴君、本原氏、そして 私長谷川の14名。また、事務局から西谷・鈴木両氏が、わざわざお見送りに。
16:20発コンチネンタル航空008便にて出発。日付変更線を越え同日17:00前にニューアーク空港着。15時間近い禁煙から開放され、空港で一 服。バスにてホテルへ移動、チェックイン後再集合し、オイスターバーにてウェルカムディナー。牡蠣もワインも美味!ご馳走様でした。
ウェ ルカムディナー風景
5月21日
ブロードウェイにて「オペラ座の怪人」を観劇。土砂降りの雷雨の中、列を作って待つが、開演30分前まで開場せず、ずぶ濡れ。当然、客は入り口 に殺到し、案内のオバチャンが「そんなに急がなくても芝居は逃げないわ!」みたいなことを叫ぶ。そりゃそうだが……。案内された席は2階で、階段の角度の 急な事に驚くとともに多少の恐怖も。オケピは良く見えず、グランドハープと打楽器類が確認できるのみ。開演が迫り、チェロ等の弦楽器もメンバーの入りとと もに見えてくる。
暗転〜M。オークションのシーンから。そして過去への転換は、額縁にかけたグレーの布を取り去って、いよいよオペラ座の世界へ。最初は、ずいぶん小さな 小屋だと思ったのだが、芝居が始まってみると、客席まで含めてオペラ座の様な気がして来て、これはこれで良い。美術的にも見るべきところは多いのだが、ポ イントは、地下空間の表現と動線の造り、火の使い方と、前半のハイライトのシャンデリアの落下か。音的には怪人の声のエフェクトをウォールスピーカーから 出したり、台詞自体をLs・Cs・Rsと回してみたりという、演出的な事が目立つが、サウンドデザイン的にも安定しており安心して観劇できる。ハープの フェーダーを上げ損なったり、照明的にもサスに入らなかったり(立ち位置間違い?)細かい事は色々あったが、ライブ感を味わって終演。1階へ降り、PA卓 まわりを確認しようと近づいたが、すでにカバーが架かっており、係りのオニイチャンに睨まれたので断念。
ブ ロードウェイ
「オ ペラ座の怪人」広告イルミネーション
5月22日
EAW施工実例の確認を兼ねて、シェア・スタジアムへ。1回裏から8回まで、サブウェイシリーズを観戦。以前のスコアボードであったと思われる 物の上にスピーカーが設置されており、音源が集中している事のメリットは感じられたが、入力ソースによって音のイメージが変わり音質の最終確認には至ら ず。
5月23日
音響特機及川氏が、EAWの工場見学のサポートの為だけに渡米し合流。ご苦労様で す。本日のバスのドライバーは中国人J、途中の食事休憩終わりでドライバー待ちになったあたりから嫌な予感はしたものの、高速の出口を間違えたところから 本領発揮。車線も守らず迷走し、TOTAL5時間近くかかってやっとEAWへ。
オフィスを訪ねると、まずは、お菓子と飲み物がお出迎え。取締役副社長のケントンG.フォーサイス氏と名刺交換の後、工場見学開始。見学は、大きく分け て木材切断〜加工、組み立て、塗装の順で行われ、場所を移してユニットのアッセンブリーから出荷出来るようになるまでを、それぞれの担当者の説明と実演を 繰り返しながら行われた。工場はちょうど交代時間(5:30〜と14:00〜)ではあったが、見学しているセクション以外の作業が止められ、実に丁寧に説 明を受けた。見学の後はフォーサイス氏によるパワーポイントを使用したプレゼンテーション「EAWへようこそ」。表題・ENDと配布資料の1ページ目が日 本語。内容は当然英語であったが、われわれに対する気遣いが感じられる瞬間であった。施工事例や技術説明等、割とありがちなプレゼンテーションではあった が、意気込みは感じられた。その後、パワードの新商品NTシリーズを、サブウーファー有る無しで試聴。クリップ寸前の音量であったが3dB程絞ればなかな かなバランスと聞いた。ウルトラ・フィディリティー(ハイ・フィディリティーの上)を標榜している事には疑問が残るが。お土産(ポロシャツと名刺フォル ダー)を頂き、ちょっと幸せな気分でフォーサイス氏主催の夕食会へ。
地中海料理?を食べながら、日本のSRの音圧レベルは?日本製のスピーカーは何故ハイ上がり?とかいろいろ質問を受けるがお茶を濁す。シェア・スタジア ムの音に話を向けると、制約が多すぎて満足な設置が出来なかったと不機嫌そうに言うのでこの話は終わり。自宅で使用しているシステムについて聞く、デビッ ドは自作で、?(名前忘れた)はB&Wとの事(テーブルが3つに分かれたので私が居たテーブルにはこの二人)。東放学園のお二人はスマートの件で 担当者と盛り上がる。他にもいろいろ話はしたのだが、2本目のワインが開いた辺りからの内容は、よく覚えていない。〆の後、外で記念撮影。インター・ビー での再会を約束してサヨウナラ。ミルフォード(田舎)の町にはタクシー等無いとの事で、EAWの人々は自家用車で飲酒運転帰宅。我々はバスで全館全室禁煙 のホテルへ。
「EAW」本社社屋
EAWスピーカー加工
「EAW」役員各位との夜食会
EAWスピーカー組立
5月24日
本日のドライバーも中国人J、昨日のことがあったのでさすがに下調べをしたらし くBOSEの敷地には迷わず到着したが、建物がたくさんありすぎてうろうろ。たどり着いた受付で持丸・大久保両氏のお出迎えを受け、まずは挨拶、そしてカ メラを受付に預ける。以前、日本人に写真撮影を許したところ、ボーズより先にコピー商品が出たとの事。予定時間より早く到着した為、コーヒーブレイク。
持丸氏のご好意で、予定に無かった講堂から見学開始。ここは、マイクを使用せずに、講演者と受講者の会話が、300席程のすべての場所で成立することを 目的として設計され、特別に意識することなくその成果を確認。講演の内容によってDVD等の5.1ch再生も対応しているが、あくまでも会話優先との事。 ビデオプロジェクターが設置されている所にスィッチング卓もあり、ソニーの業務用カメラが三脚に載ったままセットしてあり、当然、マイクは録音用との事。
ここから本来の見学コース。まずは、民生用の5.1chシアターシステムで会社案内DVDを観賞。その後、16ch素材の16ch再生を体験するという 部屋へ。スピーカーは黒幕で覆われており、ボーズお得意の実はこんなスピーカーが鳴っていましたというデモである事が判る。案の定ウェーブラジオ16台に よるデモであった。入口に展示してあったノイズキャンセリングヘッドホン等を体験し、用意していただいた昼食を。
午後は、まるで軍事施設の様な百数十mにも及ぶ地下トンネルを通りR&D棟へ。このトンネルは、零下20度にもなる厳冬期対策との事。まずは無 響室を体験、情緒不安定になる。そして逆の残響室に入ると今度は壁に平行面が無く、平衡感覚に異常を感じる。ここではヘリの音をスピーカー再生して、本来 の航空用に開発されたノイズキャンセリングヘッドホンを体験する。廊下には過去に取得した特許のパネルが展示されており、社業に対する自信を感じさせる。 この後、ユニットの耐久試験をしているセクションを見学。マシンルームにはマイクロテックがラック2本実装されており、予備機がダンボールのまま無造作に 置かれていた。防音ヘッドセットを渡されくれぐれも外さない様に指示された後、二重の防音扉を抜けて部屋の中へ。異様な音圧を感じながら、ストローク一杯 に振動するユニット達を見る。ユニットの耐久試験は、体の耐久試験?この他にも、氷漬けのスピーカーシステム等のパネル展示も(パネル展示で良かった)。
持丸氏に同乗してもらいバスで別棟へ。後ろの席まで持丸氏の「ノー」「ストレイト」等の声が聞こえる。ここでは、インタービーでお披露目予定の LT9403・6403のプレゼンを受け、開発途中の音を聞く。ダイアナ・クラ−ルの声が別人に聞こえるのは開発途中とはいえ如何なものか。カメラを返却 してもらい、記念撮影で終了。
バスにてアトランティックシティーへ。直進車線を左折するのは当たり前という運転で7時間、ホテルには到着したが入り口を間違える。
アトラン ティックシティー
5月25日
終日の雨、冬の日本海を思わせる景色を見ながら、斉藤社長・加藤常務の部屋でワ イン等を軽く飲みつつ、EAWのユニットの調達元から、映画のサウンドデザインに至るまでご高説を拝聴する。夜は、研修の打ち上げとしてステーキハウスに て会食。すべての料理の暴力的な量の多さに驚愕(馬の餌?=サラダ・切る前のローストビーフ?=ステーキ)
5月26日
ドライバー交代!同じ車がこうも走りが変わるものか。ニューヨークが近く感じら れた。土産等の買出しをして再集合、カフェ・ワ(WHA)でポップスのライブを見る。FBのシステムが変わっていて、演者たちのC U EBOXのアウトがスピーカーになっていると考えると判りやすい?その後、ビレッジ・バンガードでジャズを堪能。
5月27日
11:10発コンチネンタル航空009便にて日本へ。途中、日付変更線を越え 28日午後、成田着。ここで皆さんとお別れ、本当にお疲れ様でした。
尚、紙面の関係で、潟Wェー・エス・エス石川 仁氏、及び専門学校東放ミュージッ クカレッジ松島 正志氏、各位からご寄稿いただきました「研修レポー ト」は次回会報で掲載させていただきます。
撮影 本原 報告 長谷川の各氏
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