多くの皆様のご指導ご支援によって、当組合も無事「組合設立10周年」を迎える事が出来ましたこと厚く御礼申し上げます。さて、この度「組合設立10周年」記念事業の一環として「記念講演会」を企画致しました。講師にバイマーヤンジンさんをお招きし、今日の日本で日々変化する「物の見方や捉え方・価値感の変化」等、急激に変化する社会環境から起こる数多くの諸事件等、本日の講演会を拝聴して少しでもお役に立てれば幸いです。
それではこれより1時間30分少々、講師のバイマーヤンジンさんをご紹介致します。
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プロフィール:
中国チベット自治区アムド生まれ、国立四川音楽大でオペラを専攻。1989年卒業後、同大講師に、四川大に留学していた佐藤秀樹さんと結婚し、1994年来日。音楽を通して、各地でチベットの民謡や文化の紹介につとめ、祖国の子供達の教育の場として、学校の建設運動の活動により既に8校の小学校を建設する。 |
組合設立「記念講演会」
講師バイマーヤンジンさんの紹介文「私の夢」の一部から
チベットの両親は遊牧民でした。草原では学校が無いところが多く、母も学校に通えなかったため、今も字が読めません。手紙を書けないのはもちろん体の調子が悪くて病院に行っても渡された薬の飲み方も読めません。その苦い経験のなかで、母がもっとも衝撃を受けたことがありました。
ある日、母と父と一諸に、チベットの隣の四川省に行きました。たまたま父がいない時に公衆トイレに行ったのですが、男・女と書いてある字が読めず、男便所に入りひどく罵られたのです。身体がぶるぶる震えるほど悔しくて悔しくてしかたがありませんでした。字が読めないための辛い思いは沢山あり、それだけに「自分はどんな苦労をしても、子供達には絶対学校に行かせる」と決心したのです。
そんな強い思いで両親は町に定住し、雑貨店を開きました。でも何代にも渡った遊牧民の生活をいきなり止めるわけにはいきません。7人の兄弟のうち一番上の兄が家畜3百頭を引き継ぎました。ですから兄だけは小学校さえ行くことが出来ませんでした。大学まで出してもらった私は本当に幸せです。教育を受けたお陰で私の知識、視野は広がりました。日本に来てからは、それまであまり意識しなかった故郷のチベットに対する思いは一層強くなってきました。(抜粋)
記念講演会の詳細は、諸般の事情で記録できませんでしたが、ヤンジンさんが語る「自然のなかで育ったのは、私の財産であり、心の泉です。チベットで生まれたからこそ、大地の音や水の音を出せる声帯をもらえたんです。これからも歌を通してチベットに恩返ししたい」と語っています。
聴講された皆さんも、終戦後の多くの苦労を思い出し涙する方もあり、今日の日本が抱える教育に対する大きなテーマでもある、本当の豊かさとは、親・兄弟・家族とはそして平和とは、多くの問題提起を与えられた素晴らしい記念講演会となり、予定時間をオーバーして終了しました。
最後に、チベット民謡を素晴らしいビヴラートの効いた張りのある澄んだ声で歌って頂き大拍手となりました。引き続き、記念パーティーでもご挨拶頂き無事終了しました。
今後益々のご活躍をお祈り致します。
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