○｢売上高」が悪化がやや大きく上昇し、平成１９年５月以来のマイナス１０ポイント台。
○中小企業の景況は、内需低迷が続く中で、販売価格低下と原材料価格の高止まりに加え、エコカー補助金終了による需要の反動減や円高の悪影響が顕著になり、先行き警戒が必要な状況にある。

１１月の調査結果の概況

１．主要指数の前年同月比DI値の動き
・１１月のDI値は、前月と比べて、「取引条件」を除く７指標が上昇した。
・「売上高」がやや大きく上昇し、平成１９年５月以来のマイナス１０ポイント台。
・「景況」は、わずかに上昇したが、６月以降は一進一退の状況が続いている。

２．中小企業の景況の現状
　主要指標は、「売上高」など７指標が上昇したものの、「景況」は６月以降一進一退で推移している。金属・機械関連業種の回復に支えられた景況改善の動きは停滞している。中小企業の景況は、内需低迷が続く中で、販売価格の低下と原材料価格の高止まりによる収益圧迫に加え、エコカー補助金等の景気対策の終了による需要の反動減や円高の悪影響が顕著になり、先行き警戒が必要な状況にある。

本調査は、都道府県中央会に設置されている情報連絡員〔中小企業の組合（協同組合、商工組合等）の役職員約２，７００名に委嘱〕による調査結果です。調査の対象は、情報連絡員が所属する組合の組合員の全体的な景況（前年同月比）です。