テレビ、スタジオ内でのアルミトラスゲートの転倒防止について

[2] テレビ、スタジオ内でのアルミトラスゲートの転倒防止について

平成13年11月1日

 テレビ局等のスタジオ内で、美術セットのアルミ製トラスゲートの転倒等による労働災害を防止する為、ガイドラインを作成しましたのでお知らせ致します。

 このトラスゲートは、高さ3m、間口3m、奥行450mmで、本体の重量は約100kgあり、倒れると一人では支えきれない重量です。万一倒れた トラスの下敷きになりますと、重大災害となる危険がありますので、取り扱いには充分な注意が必要です。作業手順を省く事の無いよう、ご指導をお願い致しま す。

 美術セットとして使用するトラスゲートは、上部に装飾物や照明機材を取り付ける場合が多く、重量のバランスが悪いうえ、接地面が少なく不安定で す。安定性を持たせるためには、ボルト等で、鉄板製のベースを底部に固定し、接地面を多くもたせます。また、ベースが滑らないよう、フロアー設置面にはゴ ム材を貼り付けます。
 ベース本体が、構造計算上ウエイトの役割をする重量である事や、ベースの重量が満たない場合には、更にウエイトを乗せバランスを取る方法、または、ベース、もしくはトラス本体をフロアーにアンカー止めをする等の方策をとることをお勧めします。
 さらに強固な処置方法として、ベースを設置し、天井から補助ワイヤーを取ることも可能です。
 スペースの問題等でベースを設置出来ない場合は、天井から転倒防止のワイヤーで吊るなどの方法を取って下さい。( この作業は、建て込む前に、転倒防止の為に天井からロープもしくは ワイヤー等で補助しなければなりません。 )
 地震などの振動や、何かの拍子で重量バランス が崩れ、大きな人災を引き起こす危険性がある事を考慮し
ベース設置のためのスペースは是非取られる事をお願いします。

 ※ 尚、この安全ガイドラインは、「東京労働局安全専門官」の指導により作成致しました。


 1.ヘルメット
  ?@ 飛来・落下・墜落などで頭部を損傷する恐れがある場所で作業を行なう場合は、ヘルメットを着用しなければなりません。
  ?A 使用するヘルメットの種類は、墜落・落下・飛来・耐電用の物を使用して下さい。
  ?B 作業をするスタッフだけでなく、立ち会う営業担当者やデザイン担当者など、飛来・落下の恐れがある周囲にいる方々にも、ヘルメットの着用をお願いします。

?C 作業中にヘルメット無しで怪我をした場合の、責任の所在を明確にする為にも、周囲の方々にも着用の義務が生じます。

?D ヘルメットの耐用年数は、使用頻度や保管環境にも寄りますが、 およそ、3年〜5年程度を目安としています。 紐等は汗や脂で腐食する度合いが高いため、一年程度で取り替える事をお勧めします。





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 2.フルハーネス及び、安全ベルト

?@ 高所での作業時には、墜落防止の命綱が作用した際に、装備品がずれるを防ぐため、個人の体型に合わせたものを使用してください。

?A 本体に装備されているベルト以外に、補助ロープを装着してください。





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  3.アルミトラスゲートの作業手順

?@

トラスゲートに取り付けられる装飾物、及び照明器具類の総重量を把握。
 ( ケーブルコード類の重量も含む )


?A

トラスゲート本体の構造計算を行い、基礎となるベースの大きさを設定し、重量バランス、ウエイトを用意する。安定性を持たせる計画を立て、発注側へ申し入れる。


?B

ベース、ウエイト、アンカー、または補助足も立て込むスペースに余裕が無い場合は、天井の梁若しくは、バトン等を利用し、ワイヤー等で吊り下げる方式を取る。


?C トラスの立ち上げ方法
【第一案】

1. 天井スノコより、補助ワイヤーの設置及び、トラス吊上げ用のロープの設置。

2. フロアーに横向きにした、アルミトラスゲートを組み立てる。





 

3. 組みあがったゲートの上部に二点、もしくは、三点に吊り上げ用のロープを繋ぐ。
この場合は、玉掛け作業主任資格を有する者が、玉掛けを行う。

4. アルミトラスゲートをロープで少しづつ吊り上げながら起こしていく。
足元に置いた台車を徐々に内側へ移動させる。






【第二案】

1. 天井スノコより、補助ワイヤーの設置、及び、トラス吊上げ用のロープの設置。

2. フロアーに横向きにした、アルミトラスゲートを組み立てる。



 

3. 組みあがったゲートの上部に二点、もしくは、三点に吊り上げ用のロープを繋ぐ。
この場合は、玉掛け作業主任資格を有する者が、玉掛けを行う。

4. アルミトラスゲートをロープで少しずつ吊り上げながら起こしていく。



【第三案】

1. 天井スノコより、補助ワイヤーの設置、及び、トラス吊上げ用のロープの設置。

2. フロアーに横向きにした、アルミトラスゲートを組み立てる。



 

3. 組みあがったゲートの上部に二点若しくは、三点に吊り上げ用のロープを繋ぐ。
この場合は、玉掛け作業主任資格を有する者が、玉掛けを行う。

4. アルミトラスゲートをロープで少しずつ吊り上げながら起こしていく。



 

5. ベース
アルミトラス100kg、取付けられる装飾品・照明機器・ケーブル等の重量100kg→計200kg。
W3,000mmH3,000mmアルミトラス本体450mm角

ベースの寸法
トラス高に対して、ベースの寸法は3対1の割合となり、3mの高さでは1m角のベース板で厚さ9mm以上、重量は約50kg、ベースの下には滑り止めのゴム等を貼り付け、摩擦係数を上げる等の処置を講じる事が望ましい。




 

6.
?@ ベースを固定し、安定を保ったところで上部に転倒防止用の保護ワイヤーを天井梁、もしくは
スノコに固定する。
?A ベースが1m角50kgで補助ワイヤーを必要しない場合、トラス上部に有る吊点を外すその場合
脚立などを使用するに当たっては、必ず転倒防止の補助要員を配置する。また、脚立は所定の脚立を使用し開き止め金具など規定に従って使用する。( 脚立の最上段に上がる事は禁止されておりますので遵守願います。 )

 
基本的に、トラスゲートを立て込む条件は、トラスの高さの3分の1のべースが必要です。
デザイン上の問題でベースを取付けられない場合は、吊り方式が条件です。
ベースも吊り方式も取れない場合は、基本的には建て込む事は出来ません。

【注意事項】
(1) 吊り点への玉掛け作業は、玉掛け作業主任者の特別教育修了者が行う事。
(2) 倒れる危険性があるという事を念頭におき、支えロープを必ず取ってください。( この場合は
天井からの吊り。)
(3) 作業において、上部に吊り物作業を行っている場合は下に入らない事。
(4) 高所作業( 高さ2m以上) をさせない事。又はしない様に工夫する事。やむを得ず脚立の作業する場合は、必ず転倒防止の補助要員を配置する事。
(5) 作業に当っては、ヘルメット等保護具を着用し、アゴ紐をキチンと掛ける事。
(6) 作業手順を作成し、順序を守り、手間を省かない事。撤去においても同様の手順をふむ事。

事故を二度と繰り返さぬよう、デザイン側、施工側、同現場で作業を行い、同業他社の方々にも
ご理解とご協力をお願い致します。





 


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